今回はオリーブオイルのお話をしたいと思います。
みなさんエクストラバージンオリーブオイルって知ってますか?
「もちろん知っている」って方が大多数だと思いますが、具体的に普通のオリーブオイルとの違いが説明できない人はこの記事を読んでみてください!
オリーブオイルがどんな風に作られてどうやってグレード別に分けられているのか、また健康的にどうなのかをまとめています!
また、オリーブオイルには偽物があるのをご存知でしょうか?
実は海外では不正が行われていて、オリーブオイルで食品偽装が行われているケースがあります。
そのような商品に引っかからない選び方もご紹介します!
そもそもオリーブオイルとは?
オリーブオイルの原料になるものは、もちろんオリーブの実です。
オリーブの実は知っての通り、緑色のものと黒のものとがありますが、この違いは完熟度の違いです。
緑色のオリーブが熟すと黒になります。
一般的には黒く熟したオリーブの方がオリーブオイルを作るのに向いているとされていますが、早獲れの緑色のオリーブを使う場合もあります。
このオリーブから抽出されたオイルがオリーブオイルとなります。
オリーブオイルはサラダ油と比べると香りが強く、料理にダイレクトに味や香りが付くため、半分調味料のような使われ方もします。
オリーブオイルの歴史は古く、紀元前4500年には地中海沿岸で存在していたとされています。
イタリアやスペインを始めとするヨーロッパ諸国ではごく一般的な油で、現在の日本でもポピュラーになりつつあります。
エクストラバージンとピュアオイル
エクストラバージンオイル
オリーブオイルの作り方は至ってシンプルで、オリーブの実を絞るとオリーブの果汁(ジュース)が出来ます。
その果汁を置いておくと、水分と油分に分離するので、その油分のみを取り出したものがバージンオリーブオイルとなります。
そのバージンオイル中でも、より酸度の低い(酸化していない)上質なものをエクストラバージンオイルと呼びます。
科学的に手を加えず、シンプルな方法でオリーブ本来の香りを残した、オリーブオイルの中で最も高級なオイルです。
トーストしたパンにエクストラバージンオイルとフルール・ド・セル(希少な塩)をつけただけでもかなり美味しくなります!
ピュアオリーブオイル
オリーブオイルにはもう一つ、「ピュアオリーブオイル」と呼ばれるものも存在します。
バージンオリーブオイルには上質なものもある一方で、酸化していたり香りのよくないオイルもあります。
その質の良くないオイルを科学的に手を加えて精製し、香りや味のないオイルをつくります。
その無味無臭なオイルに、オリーブの香りをつけるためにバージンオイルを混ぜて作ったものがピュアオリーブオイルと呼ばれます。
エクストラバージンよりも味や香り、質は劣りますが、オリーブ100%で出来ていることに変わりはありません。
エクストラよりも安価なため、手軽に手に入れることができます。
ボトルに「エクストラバージン」の表記がなく、ただ単に「オリーブオイル」と表記されているものはこのピュアオイルです。
健康的?
最近ではオリーブオイルは健康に良いことは有名になってきています。
オリーブオイルも油であるため、カロリーはそれなりにあります(植物性油は全て同じカロリーです)。
しかしカロリー以上に大きい健康的効果があるとされています。
オリーブオイルは抗酸化成分が豊富であり、主成分がオレイン酸(←酸化しにくい)であるため、もっとも酸化しにくいオイルとされています。
酸化しやすい油としてサラダ油が例に挙げられますが、オリーブオイルはサラダ油と同じだけ加熱しても酸化しにくいということになります。
酸化した油を取ると動脈硬化や悪玉コレステロールが増えたりと、体に悪影響を及ぼし、体を錆びつかせてしまいます。
またエクストラバージンには動脈硬化を防ぐポリフェノールや、アンチエイジングに効果のあるビタミンEも豊富に含まれているため健康にはいいことづくめです。
本当のエクストラバージンとは?
本当のエクストラバージンとは?
偽物というと強い言い方になってしまいますが、日本で販売されているエクストラバージンと表記されているものの中には、本物のエクストラバージンではないものが含まれています。
どういうことかと言いますと、日本と世界とで「エクストラバージンであるとする基準」に違いがある、ということです。
エクストラバージンオイルと呼ばれるには、IOC(国際オリーブ協会)と呼ばれる機関が定めた基準をクリアしなくてはいけなく、多くの国がこのIOCに加盟しています。
しかし日本はこのIOCに加盟しておらず、エクストラバージンかどうかの基準はJAS(日本農林企画)が定めています。
例としてIOCは100gのオリーブオイル中の酸度を0.8%以下のものをエクストラバージンと定めているのに対し、JASは酸度が2.0%以下と定めています。
簡単に言うとIOCよりJASの基準の方がかなり甘いということです。
そのため、海外ではエクストラと認められないレベルのものでも、日本ではエクストラと名乗って売ることができてしまいます。
確かにエクストラバージンオリーブオイルは希少な高級品というイメージがある割にはどこのスーパーにも大量に置いてある気がしますね。
本物を選ぶ方法
ではどうすれば本物のエクストラバージンオイルを選べるのでしょうか?
オリーブオイルにはボトルなどの容器にラベルが貼ってあり、そこには産地や酸度などが書いてあります。
記載されている酸度がIOCの定める0.8%以下なら本当のエクストラであると考えていいでしょう。
一番手っ取り早い選び方としては、文字が全て外国語で書かれているラベルに「エクストラバージンオリーブオイル」と書いてあれば本物でしょう。
外国でエクストラであると認められているという事なので。
ちなみにエクストラバージンの各国の綴りは、
- イタリア → extra virgin
- フランス → extra vierge
- スペイン → virgen extra
となっています。
IOC規定のエクストラバージンは色も濃く香りがとてもフレッシュで、スーパーに売っているものよりも格段に質が高いですので、良いオリーブオイルが欲しい時は間違えないように気をつけてください!
それでも注意が必要!
オリーブオイルは世界でも偽装が多く行われている食品です。
他国で製造されてもイタリアでボトル詰めされただけでイタリア製を名乗っているものや、食用に適していない油をオリーブオイルと混ぜて販売するという不正が世界各国で行われていると言います。
これはエクストラバージンのみならず、ピュアオリーブオイルにおいても行われている不正なので、本来オリーブオイルではないものもオリーブオイル名乗っているケースもあります。
こうなってしまうと流石に何を信じていいかわからなくなってしまいますね…
なので本当のエクストラバージンオリーブオイルを手に入れたければ、世界的に有名なブランドのオイルを選ぶことをオススメします!
また、日本の企業から出ているオリーブオイルは粗悪品である可能性が低いので、普通のオリーブオイルで構わなければこちらもオススメです!
この記事の一番下にオススメのエクストラをご紹介しているので、もしよろしければ!
最後に
オリーブオイルはイタリアン、フレンチなどのヨーロッパの料理には欠かせない存在です。
料理の味にも結構影響してくるので知っておくと料理の幅も広がります!
是非上質なオリーブオイルでこだわりの料理を作ってみてください!
今回も最後までお読みくださりありがとうございます!!
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オススメのオリーブオイルも紹介しておきますね!
アルドイノ エクストラバージンオリーブオイル
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イタリアのエクストラバージンオリーブオイルです。