普段このブログではフレンチを扱っていますが、たまーにイタリアンもご紹介しています!
さて今回のアクアパッツァは最近では料理にあまり詳しくない方でも知っているほど有名になったイタリア料理ですね!
アクアパッツァ(acqua pazza)はイタリア語で「奇妙な(狂った)水」という意味で、実はその名の通り「水」がメインのスープ料理なのです!
「奇妙な」の部分は、「様々なものが混ざっているから」や、「ただ煮ただけなのに奇妙なほど美味しいから」など諸説あります。
魚丸々1尾使った、見た目も豪華な料理ですが、実は結構簡単に作れます!!
魚まるごと使うのはハードルが高い…と思われる場合は切り身になっているものを使っても構いませんが、魚の骨や頭からいいダシが出るので、まるごと使った方が美味しくできます!!
ちょっと頑張っておもてなし料理に作ってみてください!!
材料
- 魚(イサキやタイなど)・・・1尾
- にんにく ・・・1欠片
- オリーブオイル ・・・適量
- 塩 ・・・適量
- アサリ ・・・5個
- 白ワイン ・・・80ml
- プチトマト ・・・3つ
- ケッパー ・・・10粒
- アンチョビフィレ ・・・1枚
- レモン(スライス)・・・2枚
- イタリアンパセリ ・・・適量
使う魚は白身魚が適しています。
また、白ワインは甘口を使うと料理全体が甘い仕上がりになってしまうので辛口の白ワインを使うことをお勧めします!
作り方
アサリはボウルなどの容器に入れて塩分濃度が3パーセント(水50mlに対して塩1.5g)の塩水を注ぎ、ボウルにアルミホイルをかけて2時間ほど置いて砂抜きします。
アサリはあまり水を入れすぎてしまうと呼吸できなくなってしまうので、ひたひたより少なめの塩水に浸します。
2時間経ったら塩水を捨ててアサリ同士を擦り合わせるようにして流水で洗います。
魚はまずウロコをよーく取り除きます。
尻尾から頭方向へ包丁を立てて動かし、全身くまなくウロコを取り除きます。残っていると煮汁に混ざって食べづらくなってしまいます。
頭や腹の方は取り残しが多いので注意深く丁寧に行いましょう。
魚の肛門から包丁を入れて頭まで切り込みを入れ、内臓を取り出します。
エラは付け根の部分を包丁で切り離して取り除き、頭と腹のなかをよーく洗い流しておきます。
キッチンペーパーで水気をよく拭き取り、身にばってんに切り込みを入れ、全身に少し多めに塩を振ります。
お腹の中にも塩を振って20分ほど置いてなじませておくと、塩の作用で魚から水分が出てくるのでペーパーで水気を拭き取ります。
フライパンにオリーブオイルと潰したにんにくを入れ、弱火にかけてにんにくの香りを引き出します。
にんにくが少し色づいてきたら魚を入れ少し焼いていきます。
少し香ばしい香りがしてきたらアサリを入れて白ワインを注ぎ、蓋をして蒸します。
アサリの口が開いたら蓋を開けます。
アサリは火を通しすぎると縮んで硬くなってしまうので一旦取り出しておきます。
アンチョビを加えて潰しながら煮汁に混ぜ合わせます。
白ワインの余分な酸味を飛ばすために、魚を煮ながら煮汁を少し煮詰めていきます。
その間こまめに煮汁をレードルですくって魚にかけていきます。
ケッパーと横半分にカットしたプチトマトを加え、プチトマトに火が通って柔らかくなったら味を見ます。
アンチョビとアサリの塩気、魚につけた下味で塩気は充分だと思いますが、もし薄ければ塩を足し、アサリを戻し入れて軽く温めます。
魚が崩れやすくなっているので、慎重に盛り付け、プチトマトとアサリを並べて上から煮汁をかけます。
スライスして1/4カットしたレモン、イタリアンパセリのみじん切りを散らして完成です!!
ホロっと崩れる身に、魚とアサリから出たダシ、白ワインとアンチョビの旨味と香りがベストマッチです!!
見た目も華やかさがあるのでおもてなしにどうぞ!!
今回も最後までお読みくださりありがとうございます!!
ケッパー(酢漬け)
アンチョビ
スカーリアさんのアンチョビ(フィレ) 80gアンチョビフィレ