お洒落な言い方ですが、ホイップクリームのことで、フレンチではクレーム・シャンティと呼びます。
シャンティイと表記することもあります。
そのクレームシャンティの基本の立て方を見て行きたいと思います。
ホイップクリームは使う用途によって立て具合(硬さ)が異なるので、用途ごとの立て具合と目安をご紹介していきます!
材料
- 生クリーム ・・・100ml
- グラニュー糖 ・・・10g
生クリームは何mlでもいいのですが、グラニュー糖はその10%としておきます。
10%で作ると甘さが足りなくもなく甘すぎでもないので、そこを基準にもっと甘くしたいなら足していくようにしましょう(甘さは好みなので)。
準備
大きめのボウルに氷水を入れ、その上に生クリームの入ったボウルを重ねます。
生クリームはぬるくなるとダレてしまい、立ちづらくなってしまうので、きちんと冷やしながらホイップすることで失敗なくふわっと立てることができます。
立て具合
まず泡立て器でカシャカシャと軽く泡立て、溶けやすいよう「グラニュー糖を2回に分けて加えながら混ぜていきます。
6分
1分ほど立てた状態で、泡立て器ですくうと細くタラーっと垂れて、垂れた後の線もすぐに消えるくらいの硬さです。
一般的にムースを作るときの生クリームはこの状態のものを使うことが多いです。
7分
6分立てからもう少し泡立てた状態です。泡立て器で持ち上げてみると、ツノは立ちませんがなんとか持ち上がるくらいの硬さ。タラーっと垂れるほど液体っぽいわけでもありません。
ケーキを生クリームでコーティングする(ナッペ)際にはこのくらいの立て具合のクリームを使うことで、クリームが伸びやすく垂れることもないので綺麗に仕上げることができます。
8分
表面に艶が出て、泡立て器で持ち上げるとツノが立ちます。ぷるんとしていて柔らかさはありますが形は崩れにくいくらいの硬さがあります。
こちらはツヤとある程度の硬さがあるので、絞り袋に入れてケーキなどをデコレーションするのに適した立て具合です。
9分
8分立てをさらに立てたものです。ボソボソになる一歩手前で、少しツヤが減ってきてなめらかさが失われつつあります。
ある程度の硬さがあるので、絞り袋を使わなくても形成しやすい状態です。また、カスタードクリームやクリームチーズなどの少し硬めのものと混ぜる際は泡が潰れることを考慮してこれくらいに泡立てておくといいと思います。
生クリームは立て具合によって使い方が変わるので、それが何分立てかの見極めが必要になりますが何回か試してみて経験の中で身につけられるように頑張ってみてください!
クネル
次にクレーム・シャンティのよく使われる盛り付け方をご紹介します。
「クネル」と呼ばれる、シャンティを卵のような形に盛り付けるテクニックです。
まず、クレーム・シャンティを底の深めの容器に入れ、表面を平らにならします。
カップにぬるま湯を張り、スプーンを温めておきます。
スプーンの水気をさっと切り、スプーンでシャンティを深めに表面を削るようにすくいます。
ある程度のところまで行ったら、スプーンをくるっと反転させ、反対方向に動かして行きます。
シャンティをスプーンからそっと離すようにお皿に盛り付けます。
このときスプーンが温まっているのですぐに離れると思います。
文章だと分かりにくい場合は、動画を貼っておきますのでそちらをご参考にしていただければ…
上の動画はアイスクリームでやってますが、だいたいやり方は同じです。
クレームシャンティは常温で置いておくとダレてしまって脂っぽくなってしまうので、きちんと冷やした状態で保存し、食べる直前に盛り付けましょう。
今回もお読みいただきありがとうございます!
生クリーム