今回はフランス料理のメニューに出てくる言葉の意味をご紹介します!
フランス料理店に行くとメニューによくわからないカタカナが並んでいて、何がなんだかわからないことが多々あると思います。
そういう場合はサービスの方に遠慮なく聞いていいのですが、なんとなく聞きづらいのが人間です…(笑)
なので今回はフレンチのメニューでよく出てくる単語をピックアップしてご紹介します!!
ミキュイ
多くの場合サーモンやホタテに使われます。
「半生」や「レア」に近い意味で使われます。
ミキュイと呼ばれるものには大きく分けて2種類あり、ひとつ目はフライパンやグリルで火を通してカツオのたたきのように、外は火が通っていて中心は生である場合。
2つ目は低温調理(温かめの湯に浸してゆっくり火を通す方法)で調理する場合です。
フライパンで火を通した場合はカツオのたたきのような食感になり、一方の低温調理では全体に満遍なく火が通るので、一見生に見えますが、身の色が変わらない程度にひはとおっており、ねっとりとしていながら柔らかくホロっと崩れるような食感になります。
クルスティアン
クルスティアンは「カリカリした、クリスピー状の」という意味を持ちます。
多くの場合、パートブリックという小麦粉でできた春巻きの皮のような生地を使って、お肉や魚などの食材を巻いたり包んだりし、オーブンで焼いたり揚げたりしてカリッと仕上げます。
そのほかにもパートフィロやカダイフという生地を使ったもののほか、生地などを使わずにカリッとした食感に仕上げた料理に使われます。
「クラスティアン」には明確な定義があるわけではなく、名前の付け方はレストランによってなので、カリッとしたものと思っておけば大丈夫です。
ヴルーテ
ヴルーテは「ビロード(ヴェルヴェット)のようになめらかな」という意味を持っています。
本来ヴルーテはソースとして確立されたもので、バターと小麦粉で作ったルウにブイヨンなどの出し汁を足して作ったものでした。
そこから転じてルウにブイヨンを加えて、とろみのついたスープ仕立てにしたものもヴルーテと呼ぶようになりました。
しかし近年ではルウを使っていないとろみのついたスープのこともヴルーテと呼ぶようになってきています。
↑新玉葱のポタージュ(ヴルーテ)
なのでヴルーテと書いてあった場合は、ソースとスープの2通りの可能性があります。
もしメイン料理にヴルーテと書いてあれば、ルウと出し汁のソース、前菜や前菜の次の料理に書いてあればスープと見て間違いはないでしょう。
グラス
このグラスは飲み物を入れるグラス(コップ)ではなく、メニューに書いてある場合はフレンチではアイスクリーム状のものを意味します。
↑バニラアイス(グラス)
前菜やデザートに使われ、ミルクやフルーツを使った甘いアイスのほかに、前菜ではトリュフやフォワグラを使ったグラスもあります。
セック
↑生ハムのパウダー(セック)
セックは「乾いた」という意味で、料理として登場する場合は食材を乾燥させたものや、乾燥させた食材をパウダー状にしたもののことを指し、味のアクセントとして添えられます。
オリーブやフルーツなど様々な食材が使われます。
エミュルション
エミュルションは乳化したという意味で、これがメニューとして書いてある場合は「泡」のことを指します。
ソースを泡立てたり、シロップを泡状にした(泡を保つためにレシチンを混ぜたりもします)もののことを言います。
これは前菜、メイン、デザートと幅広く使われます。
最後に
フレンチ初心者の方がお店に行って1番困るのがメニューが何がなんだかわからないことだと思います。
ちょっとでも言葉を覚えておけばメニュー選びに役立つと思うので、頭の片隅にでも置いておいてください!
本当にわからなければ店員さんにどんどん聞いてみてください!
今回も最後までお読みくださりありがとうございました!!
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